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早稲田大学ラグビー蹴球部に女子部誕生(2)

早稲田大学ラグビー蹴球部女子部の記者会見の様子
AYA-CTO

「早稲田大学ラグビー蹴球部女子部に女子部発足」の情報をキャッチした『たまきたPAPER』編集部。4月18日に早稲田大学大隈会館(新宿区)で行われた記者会見を取材してきました。

前回は大学教育からの視点として恩藏直人部長(同大学教授)、また男子ラグビーからの視点として柳澤眞Director(同大学ラグビー蹴球部OB)のお話でした。

ここからは女子部のプレーヤー・スタッフと、彼女たちを指揮するヘッドコーチのコメントをお送りします。設立に向けて最初に活動した4人の学生は、幼いころからプレーしていたラグビーを通じての知り合いでした。記者会見で赤黒ジャージを着ているのがその4人。彼女たちの熱意に呼応するように大学やOBが動き、メンバーが集まり、記者会見の時点で部員は11名。ラグビー未経験者も共に、公式戦での勝利に向けて動き出しました。

今回は横尾千里ヘッドコーチと千北佳英主将さんです。

早稲田大学ラグビー蹴球部女子部公式WEBサイト

早稲田大学ラグビー蹴球部女子部公式Instagram

早稲田大学ラグビー蹴球部女子部公式X

指導者による挨拶と部員紹介

横尾 千里 早稲田大学ラグビー蹴球部 女子部ヘッドコーチ(早稲田大学OG)

皆さん、こんにちは。このたび、ヘッドコーチとして就任させていただくことになりました。

私は國學院大學久我山高等学校を卒業後、早稲田大学の社会科学部に在籍し、現在は全日空で働いています。小学1年生のときにラグビーを始め、15人制、7人制の日本代表を合わせて12年ほど経験し、2020年に引退しました。

今回、早稲田大学ラグビー蹴球部女子部のヘッドコーチというご縁をいただくにあたって日本代表の肩書きが大きく見えると思いますが、私としてはどちらかというと、小学1年生から高校3年生まで、男子とやり取りしながら自分でどうにかラグビーをする環境を切り開いてきたというところが重要ではないかと思います。

私が高校生までは女子がラグビーをする環境がなく、男子と一緒にやらざるを得なかったので、ルール、規則といった面でさまざまな思いをしながら、でもどうしてもラグビーがやりたくて、そこで協力してくれる人たちに支えてもらいながら続けてまいりました。

今回、こういった女子の人数で自分たちのラグビーをやる場所を切り開くというのは、とてもよいスタートになっていると感じています。

チームの目標

そんな私が率いるチームの目標は二つあります。

一つが高いレベルでの文武両道の実現です。早稲田大学でラグビーをするを意義というのは、勉強もラグビーもどちらも頑張るという部分にあると思うからです。

もう一つが太陽生命ウィメンズセブンズシリーズでの総合優勝です。これは女子ラグビーをやっている選手にとっては共通した大きな目標になると思います。

5年後の2029年に、独立した早稲田大学ラグビー蹴球部女子部門を設立するために、この二つの目標を遂行したいと思っています。

4月11日よりラグビー蹴球部上井草グラウンドで練習を開始しました。朝や夜に、男子と同じグラウンドを使って練習をしています。ずっとラグビーをやってきた経験者も、今回初めてボールを触った未経験者も、一緒に切磋琢磨しながら練習をしています。

これから、そんな選手一人ひとりに自己紹介をしてもらいます。

はじめに、主将の千北佳英です。この部を作っていくために、グラウンド外でも大きな役割をになっています。彼女のリーダーシップをもって、先ほどの二つの目標を達成させていきたいと考えています。

千北 佳英 主将

私は田園調布雙葉学園を卒業したあと、早稲田大学のスポーツ科学部に入学しました。世田谷ラグビースクールで5歳から男子と一緒にラグビーを始め、その後は横河武蔵野アルテミ・スターズで選手としてプレーをし、この4月から早稲田大学のラグビー部に入部しました。

設立に動いた4人は以前からラグビーを通じた知り合いで、私たちの中で「なぜラグビー部に男子は入れるのに、女子は入れないんだろう」という大きな疑問がありました。性別に関係なくやってるスポーツではありますが、確かに女子がラグビーをするということには高いハードルがあります。大学で女子がラグビーをする環境も整っていないのですが、大学の部活動である意義はとても大きいと思っています。

伝統ある早稲田大学で女子がラグビーをできるというのは、女子ラグビーの裾野を広げるという意味でも大きな役割を担うと考えています。ですから、私たちは早稲田大学の部活でやりたいというところで、栁澤さんの方にご相談をして一緒に動いていただき、現在に至ります。

私の目標は大きく二つあります。一つは日本一を取ることです。このメンバーと、この部活で新しい挑戦ができるということにすごくワクワクする一方で、早稲田を背負うという責任感を感じながら、覚悟を持ってやっていきたいと思います。

もう一つは、社会で活躍できる女性人材を輩出するチームにすることです。この二つを軸に一生懸命取り組んでいきたいと思いますので、応援のほどよろしくお願いいたします。

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