取材こぼれ話(2)「風のシンフォニー♪」
たまきた秋号、「滋味カフェ物語 誰かのためのてづくりごはんがみんなのためのカフェのもと。」
こぼれ話の一つ目は、「からだが喜ぶダイニング ぷらーと」についてでした。
同記事で、もう一軒取材させていただいたのが、「風のシンフォニー♪」。
小平グリーンロードに面している立派な一軒家カフェです。記事にもありますとおり、2017年に一度閉店されているのですが、そのときまでは「風のシンフォニー」でした。2019年に「ワーカーズ・コレクティブ」で再オープンするときに、「風のシンフォニー♪」と「♪」がついたのです。
そもそも、「風のシンフォニー」は、最初にカフェをオープンされた方が軽井沢の情報誌の名前「風のシンフォニー」を気に入って、付けたのだそうです。再オープンのときには、メンバーの一人の方が少し、名前を変えたいということで「♪」がついたとのこと。
取材時にいただいたランチは、実はなすの田楽とロールキャベツでした。とてもおいしくてずっと食べたい田楽でした。しかし秋号で使用しているのは、チキン南蛮の写真です。実は取材時、天気が悪く自然光がとれなかったのですが、別の機会にプライベートでお邪魔したときに、グリーンロードに面した窓から木漏れ日がとれたんですね。
「ぷらーと」で取材したときも、実は天気が悪く、それまで晴れていたのに、取材ができる時間になると雷雨になってしまいました。小須田さんのお仕事が落ち着くまで待っている間にみるみる曇ってきたので、「先に写真だけ撮らせてください!」とあわてて撮ったとき、ちょうど晴れ間が少し出たんですよ。料理写真は、その瞬間にとって木漏れ日がとれたのです。
「風のシンフォニー♪」にプライベートで行ったときに、木漏れ日を見て、どうしても「ぷらーと」と一緒に木漏れ日写真に揃えたいと思いました。
せっかく取材時、ロールキャベツが素敵な仕上がりだったのにすみません。こちらに載せておきます。
おだしが効いて、じんわり体に染みこむ味。今度、三元豚のカレーも食べてみたいです。取材時は夏だったので、生のハーブティーもいただいてしまいました。秋号で生ハーブは終わっている時期だったので掲載しませんでしたが、やはりこちらに追加しておきます。さわやかで、とてもおいしかったです。
そして、先ほど出ました「ワーカーズ・コレクティブ」というお話。
参加者が出資して事業を立ち上げ、それぞれ経営責任を持ち、労働もするという働き方です。こういうやり方を私は知りませんでした。
人はそれぞれ意見が違いますから、話し合って経営のことを決めていくということができるのか…と不思議に思ったのですが、やっぱり最初からすぐ意見が一致するわけではなく、意見を言ったり、引いたりバランスを取りながらやっていくのだそうです。言いたいことは言えるし、同じ志を持った人が続いていって、働く人にとっても居心地のいい場所になっていくようです。
いろいろ団体はありますけれども、話し合いで皆さんが納得いった上で物事を進めていくというのは、非常に難しいことだと思います。
コロナ禍でなければ、手作りの料理その他いろいろ販売するマルシェ も開催していて人気なのだそうです。
記事で少し書いたのですが、一枚板のテーブルなど、調度品も見事だったりします。実はリッチな気分にもなれる、深みのあるカフェなのでした。
「風のシンフォニー♪」は、素材へのこだわりだったり、ワーカーズ・コレクティブという働き方だったり、一軒家カフェだったり、体によくておいしいごはんだったり、女性の起業だったりと、本当にいろいろな角度で一つ記事ができるような場所でした。