都立図書館・多摩図書館の蔵書になる
春号発行から2週間がたちました。今回、アンケートの出足がいつもよりかなり早く、「いちごの写真がきれいで思わず手に取った」という意見が結構あって、フォトグラファー兼編集長としてはご満悦です(笑)。
写真、または組写真で表紙を作るようになったのはおととしの秋からなのですが、その前はイラストだったり、コルクデザインの背景だったりしました。最近、それをずらっと並べる機会があって、創刊時に比べてずいぶん成長したなと感慨深いものがあります。
「ずらっと並べる機会」というのは、東京都立図書館に『たまきたPAPER』のバックナンバーを献本(寄贈)することになったからです。
都立図書館・多摩図書館の蔵書になる
この2月に「東京都の地域資料として保存し、都民の方が閲覧できるようにしたいためバックナンバーを含め寄贈いただきたい」という依頼があり、「光栄です!」と二つ返事でお送りするお返事をしたのです。
せっかくなら新刊もお送りしようということで春号発行後、バックナンバーを揃え始めると、意外と過去発行分の残りが少ないことに気付きました。
フリーペーパーだし、どれも予備のものを手元に残してあるつもりだったのですが、景気よく配ってしまったものもあるようで。「いくらでもある」ぐらいの気分だったのが、なんとゼロのものもあったのでした。
今だから言えるというか今でも滅多に言えない黒歴史な号は、そういえば陶芸家よろしく、多分データごと、かなぐり捨ててしまったのでした。編集部所有分すら全号は揃っておらず、全て揃っているのは、2号あたりから「創刊号も含め資料として保存させてほしい」と毎号ファイリング・所蔵してくださっている東大和市立図書館だけです(2Fにあります)。
バックナンバーを整理してみる
この機会にとバックナンバーを整理しまして、残部数をしています。右端、都立図書館と多摩図書館で閲覧できる号の欄には「1」が入っています。
それにしても、発行した本人が全号持っていないとは。黒歴史だって、何年かたつとネタになるというのに…。なんて甘かったのでしょうか。
どなたか、残部数ゼロになっているたまきたがあったら、着払いで送っていただけるとうれしいです。お礼に「ねこまんノート」2冊セットを送らせていただきます(送らないか…)。
たまきたは貴重な資料だ!
それにしても、フリーペーパーという点で私自身、出版の下のほうの端っこに細々と暮らしているように思っていたのですが。今回のことで、『たまきたPAPER』はいつの間にか、貴重な資料となっていることに気がつきました。創刊したのは2015年。来年で10周年になります。その間、変わったもの、消えてしまったものもたくさんあります。それを記録して、資料として残せるものだったわけです。これは立派なジャーナリズムではありませんか。
もっと自分が、『たまきたPAPER』を「いいもの、大事なもの」として扱わなければいけなかったなと反省しつつ、私自身は「ローカルジャーナリスト」と名乗ることにしました。
(フォトグラファーだったりジャーナリストだったり保育士だったり調理師だったり社長だったり編集だったり母だったり、もう忙しいですが…)
というわけで、原田はローカルジャーナリストとして、形は変わるかもしれませんが地域を見て、発信していきたいと思います。
そして、たまきたPAPERバックナンバーを閲覧したい方は東大和市立図書館、東京都立図書館、都立多摩図書館へ足をお運びください。
多摩のローカルジャーナリスト 原田あやめ