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土崎 幸惠さん (「らっこの会」代表)

たまきた地域で活躍する人にインタビューする「たまきた人」。
今回は、東村山市で活動する親の会「らっこの会」の代表をつとめる土崎幸惠さんにお話を伺いました。

土崎 幸惠さん
東村山市で活動する親の会「らっこの会」代表。高校生、中学生3人の子どもを持つ母。2016年4月、同市で開催された「ライト・イット・アップ・ブルー」の実行委員長。
らっこの会ウェブサイト
http://d.hatena.ne.jp/goodschooldays/

―らっこの会について教えてください。
「らっこの会」は 年に立ち上げた発達障がいのある子どもの親の会で、「困り感のある子どもたちを応援する」という形を取っています。
私自身、発達障害の子どもがいるのですが、そういった子どもは幼稚園、保育園から受け入れを拒否されたり、学校では本人が望まなくても学級を分けられたりすることが多いんです。
また発達障がいのある子どもは社会的に見て「していい行為」と「よくない行為」の理解があまりないうえ、よくパニックを起こします。
そのため親はいろいろな方に電話をして、謝罪してを繰り返して疲労困憊しているんです。
でも、子どもはそう生まれたかったわけではなく、親もそう生みたかったわけではありません。
そういう親がひとりぼっちで頑張らなくていいように、同じ立場の人同士で話をしようと会ができました。
月例会や茶話会のほか、講演会やワークショップなどの活動をしています。

―ライト・イット・アップブルーとは?
世界自閉症啓発デーの毎年4月2日夜に、自閉症啓発のために、世界のランドマークや名所などを青色にライトアップする取り組みです。
自分が住む東村山市でもライト・イット・アップ・ブルーをして啓発をしたいと考え、2年間自治体などに働きかけて、2016年4月に実現しました。
らっこの会だけではなく、この取り組みに賛同してくれる市民の方が加わったライト・イット・アップ・ブルー東村山2016実行委員会が中心となって、市内のお店や団体にも協力を呼び掛けたんです。
その結果、周辺のお店の方に電源を貸していただくなどの協力を得ながら東村山駅前広場、久米川駅南口を青くライトアップすることができましたし、市内の団体の方に音楽やダンスのパフォーマンスもしていただきました。
駅前だけではなく、市内の37の応援店の方が、お店の中を青く装飾したり、青い風船を飾ったりしてくださいました。
また発達障害啓発週間には、ごみを収集するパッカー車に発達障害啓発のステッカーを貼って市内を走ってもらったり、市内を走る路線バスで絵の展示をしてもらったりしました。

ペットボトルとLEDライトを使ったペットボトルランタン。事前のワークショップで制作した。

―実行してみていかがでしたか。
協力してくださった方々が「自分に何ができるかな」と言って一緒に考えてくれたことがうれしかったです。
また、一人の発達障害を持つ成人の方がライトアップした広場に来られて、「自分を分かってくれる場所があった」と涙を流していらっしゃったんです。
それを見て「やってよかった」と思いました。

発達障害啓発のマグネットを貼ったパッカー車。

―子育てや高齢者問題にもつながりそうです。
成人した人間の役目って何でしょう。
大人には、「地域の子どもたちは、どんな子であれ地域で面倒を見ていく」という度量が必要だと思うのです。
子どもの数が少なくなって、高齢者は増えていく。
働いている人は仕事も介護も子育てもする。
その状況を家族だけで抱えていれば限界が来ますよね、24時間戦えませんので(笑)。
これから人口減少が始まっていき、高齢出産は増える傾向にあり、障害のあるお子さんが生まれるケースも増えてきています。
生まれた子に疾患があったとしても、医療は救うことを前提で考えていくわけですから、社会も「障害がある子をを含めて一緒に育てていく」という前提でいなければならないと思います。
ひとりひとり、障害があってもなくてもできることはたくさんあります。
寝たきりの方がいたとしても、その方の「おうちの中でぐちを聞く」という役目が実は結構大事だったりします。
どの人も大切なんです。
何か一つでも役割があれば、人はそれを生き甲斐に頑張れりますし、その生きがいを全員が感じられる世の中になるといいと思っています。

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