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小長井 徳治さん(志成塾塾長)

たまきた地域で活躍する人にインタビューする「たまきた人」。
今回は、東大和市で27年にわたり学習塾を開いている小長井徳治さんにお話を伺いました。

小長井 徳治さん
東大和市生まれ。「志成塾」塾長。学力向上から受験対策まで、塾生や家庭の目的に合わせた指導を行っている。地域の教育や学校、教師にも詳しく、保護者からの信頼も厚い。

ー塾を始めたきっかけを教えてください。

塾を開いたのは、僕が19歳だった平成元年です。中学3年生になる妹を含め、近所の数人から家庭教師のように勉強を教えてほしいという声がありました。そこで大学の仲間3人と自宅の一室で近所の子どもに勉強を教えたのが始まりです。その後、自宅の教室とともに呉服屋さんの2階を借り、5年間運営しました。それから教室用の戸建てを建てて10年間。さらに今の場所へ移ってきて6年がたちました。

ー塾の運営で意識していることはありますか。
「子どもにとって一番近い大人」でいることを意識してきました。子どもは親から何かを言われてもなかなか聞き入れないものですが、「信頼関係のある親以外の大人」が言うことは素直に聞くことが多いのです。僕が塾を始めたころはお兄ちゃんのように接していました。いつの間にかお父ちゃんのようになっていて、間もなくおじいちゃんになっていくわけですが(笑)。
僕らの役割は勉強を教えるということより、「一番近い大人」として、勉強したい気持ちにさせることだと思っています。そして子どもたち自身の考える力を引き出すため、考えるきっかけを与えることも意識しています。

ーご自身は3人のお子さんがいるそうですが、塾の先生として、父親として、家庭学習において保護者ができるのはどんなことだとお考えですか。

子どもに良い生活習慣を身に付けさせるとともに、子どもの「標準」「当たり前」のレベルを一緒に上げることだと思います。テストで95点を取って悔しがる子どももいれば、70点で喜ぶ子どももいます。しかし70点を取った子どもを褒めてあげると、次のテストで同じ70点では喜ばず、80点を目指します。これは「自分の中の標準が上がった」ということなのです。そうやって一つできたら褒めることで、70点で喜ぶ子どもが、95点でも悔しがる子どもになっていくと考えています。
―最近、東大和市内では塾が増えているようですね。
そうですね。おかげで教室に通うという感覚が普通のものになって、この地域の教育に対する意識が高まっていると感じています。
一方で、家庭をはじめ子どもたちを取り巻く環境が複雑になっていますので、僕らは勉強を教えるだけでは終われません。子どもの思いを汲みとって親と子の間の緩衝材になり、地域の子どもの「もうひとつの勉強部屋」として、楽しく学べる場であり続けたいと思っています。

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