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月見草とフトシ・児童書の記憶

小学生のころは図書館にばかり行っていた子どもで、「原田は昼休みに本ばかり読んでいて外で遊ばない」と学級会でつるし上げられるほどでしたが、これまでの人生で小学生のときが一番本を読んでいたと思います。

そのころ読んだ本の記憶が、たまに蘇ることがあります。

近所に生えている月見草を見て、「フトシ」を思い出しました。

本の詳細は記憶にないのです。でも月見草が出てきた気がするのです。

何か異次元のような世界の話だったと思います。

「フトシ 児童書」でぐぐってみるに、この本が出てきました。

「ドコカの国にようこそ!」

確かに、こんな本を読んだ記憶があります。ちょっとおどろおどろしい空気感も覚えています。

しかし、初版が2004年。14年前では、私は社会人になっています。そのころに、こういう本を読むことはありませんでした。

でも、「フトシ」のことも覚えている。月見草の件は、ほかの本との記憶違いだったかもしれません。フトシが河原にいて、折り紙の月見草が本当の月見草になったとか、そんな話もあった気がします。

 

その河原の場面の挿し絵が、ちょうど冒頭の写真のような空気感だった気がするのです。月見草を見ると、いつもフトシの世界に入り込んでしまいそうで怖くなる。

それなのに、この本は私は小さいころには読んでいないと思われる。なぜだかよく分かりませんが、なんだかこの辺もこの本の不思議さです。

そして今、たまたま、YouTubeでクラシックの作業用集みたいなものを再生していたら、ベートーヴェンの「月光」が流れてきました。

子どもが読むにはちょっと怖いような気がしますが、自分が小さいときのことを思うと、子どもの頭の中には、こういった空気の場所があると思うのです。天真爛漫なだけではない、脳の発達につれて世界が怖くなるような、宇宙が頭に広がるような、怖さ。

実際、私はこれを読んだのだろうか?

月見草は出てきただろうか?

ナゾを解きに、図書館に行って、この本を探して見てみようと思います。

 

 

原田あやめ

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